一般社団法人 インターナショナルZENカルチュラルセンター (以下、IZCC)は、禅を現代的かつグローバルな視点から捉え直した “ZEN” を振興することで「社会の持続的な発展と人々の幸福の実現に寄与すること」を目的に設立された一般社団法人です。
設立趣意「ZENによって自己や社会の抱える緖問題に境界を超えて対応し、社会の持続的な発展と人々の幸福の実現に寄与する」
日本で培われてきた禅の教えと実践は、今や社会に働きかける"ZEN"として世界的に大きな注目を集めています。
禅といえば、私たち日本人にとっては古くからある伝統の智慧、静かに坐る修行であるかのように捉えているかもしれません。しかし、世界で着目される"ZEN"はダイナミックで活動的なものです。生き方を丸ごと包む「禅的思考」や「禅的生活」が混迷を増す世界での指針として着目されます。
例えば、生命ある存在だけではなく、山川や草木すべてに至るまで仏性を観る世界観は日本人の心に根づいています。昨今、SDGsとして提言される地球環境との調和についても、伝統的かつ持続可能なライフスタイルとして今に生きているのではないでしょうか。
また、自己とは何かを求めていくのが禅ともいわれます。禅でいう自己とは個として存在するものではなく、他者との相互関係のなかで初めて成立するものです。個と個の関係性が多層化複雑化する現代社会にあって、あらためて自己と他者との関係を見つめ直し、お互いに慈しみ合いながら、新たなつながり方を模索する時代となっています。
日本の伝統として培われ、世界に広がる"ZENは、生活習慣だけでなく、精神的な支えとしても、いまを生きる私たちに、進むべき方向性を示すものといえます。
このような、いまに活きる"ZENの魅力を確認し、"ZENによって自己や社会の抱える緖問題に境界を超えて対応し、社会の持続的な発展と人々の幸福の実現に寄与すること"を目的に、IZCCは設立されました。
※禅とZENとは
日本で禅と言えば、厳しい修行を伴う宗教体験と捉えることが多いかもしれません。しかし、欧米でのZENはとても広く自由な形で活用されています。
宗教としてのZENへの理解だけではなく、「禅的思考」や「禅的生活」を体現したライフスタイル全体までも包摂する生き方として捉えられ、実社会へ働きかける活動も盛んに行われています。