<開催終了>2021年7月17日『禅の気づきと成人発達理論』(オンラインzoom開催)

禅の気づきと成人発達理論

※本イベントは終了しました。次回以降のイベントは下記リンクよりご覧ください。

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禅の気づきと成人発達理論

長年、禅と経営学を軸に、組織開発や人材育成をして来た経営思想家小森谷浩志が、
◆人の本来性を開花させ、可能性を解き放つ「十牛図」を
◆「成人発達理論」の補助線をもとに
◆現代を生きるわれわれにとって、日常に活きる「十牛図」として提案

自分が進む方向性に悩むビジネス・パーソンに、
これからの社会に相応しい、道標であり、
航海のための俯瞰図を提案します。

禅僧である秋葉和尚と研究者である石井清純教授がそれぞれ専門的な立場から掘り下げていきます。
是非、参加者の皆さまと、今の時代を生きる智慧を探究して参りましょう。

【開催案内】
・日時:2021年7月17日(土)
    9:00〜11:00 AM
・場所:Zoom
・参加費:曹洞宗の天平山プロジェクトへのお布施

 (500円、1000円、3000円の3種類ご用意しております。お好きな金額をお選びくださいませ)
・講師:

  秋葉玄吾(曹洞宗北アメリカ国際布教総監)

  石井清純(駒澤大学仏教学部教授)

  小森谷浩志(経営思想家・経営学博士)

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【内容詳細】
◆近年注目の成人発達理論◆
近年、ハーバード大学教育大学ロバート・キーガンの成人発達理論や、非管理型、次世代型組織『ティール組織』が世に知られるようになり、「成人発達理論」が注目されています。キーガンの『なぜ人と組織は変われないのか』は日本では2013年に紹介されました(原著は2006年発刊)。発達を段階的にモデル化、分かりやすく理解するガイドになってくれました。
一方で、その後のスザンヌ・クック、カート・フィッシャーなどの研究により、キーガンのモデルのように発達を、梯子を登るように単純化するのは、発達の実態とは乖離していることが明らかにされています。人と組織の進化の可能性としての「発達」は、もっと複雑で豊かな営みだということです。


◆インテグラル理論と東洋思想◆
発達の本質をさらに幅広く、奥深く考究するため、発達理論の大元となっているアメリカの思考家ケン・ウィルバーのインテグラル理論に歩を進めている動きも活発化しています。これまで長く絶版となっていたウィルバーの書籍(『インテグラル理論』、『INTEGRAL LIFE PRACTICE』など)が復刊され、新しい研究の翻訳書(『インテグラル理論を体感する』、『インテグラル心理学』など)も出版されています。インテグラル理論は、統合的で包括的な世界の見方を提示する枠組みといえます。そのウィルバーに大きな影響を与え続けている重要な一つが、『老子』や禅を中核とした東洋思想です。ウィルバーは片桐大忍(1928-1990)など著名な老師のもと、真剣に禅の代表的宗派である曹洞宗の修行に励んでいた時期もあり、以来禅の修行を日常に取り入れています。


◆十牛図とは◆
そして、禅の基本書の一つが「十牛図」です。十牛図の名前の通り、10の絵図で織りなされる物語は、牛を見失った牧人が、牛を探す過程を表現しています。その中で牛によって象徴されているのは「本来の自己」で、牧人はそれを探し求める人です。本来の自己を求め、それが実現されていく段階が「十牛図」の主題となるのです。それは本来の自己を自覚していく、禅の修行の深化そのものであり、よりよい人生を生きることを目指す人にも深い示唆を与えてくれます。


◆十牛図と成人発達理論◆
個人の進化のメカニズムを解明し、人の本来性を開花させ、可能性を解き放つという意味で、発達理論と「十牛図」は重要な一致点があります。2600年前に生まれた仏教、その創始者仏陀の名前は固有名詞ではありません。梵語(古代インドの雅語)のブッダ(Buddha)の漢字音写で、本来の自己に目覚めた人、「覚者」という意味です。そこからも分かるように仏教は、究極的には、本来の自己に目覚めるための教えです。その中でも禅は、「覚り」の本質を最も骨太に伝えて来ました。900年前に描かれた「十牛図」は、禅の入門書とはいえ、難解さを伴います。また、抽象度も高く、いざ自分に引き寄せて日常で実践する際、どのように活かせるのか溝を感じることもあるでしょう。元々禅は、日常こそ修行の場であるという伝統があります。「十牛図」も日常で活かせてこそ価値が発揮できます。
そこで、重要な一致点を共有する、「十牛図」と「成人発達理論」、特にインテグラル理論の補助線を使って、「十牛図」のモデル化を試みました。内なる旅と外への旅の二軸で整理することで、10ある境位を、5つにまとめました。おこがましいですが、不透明で不確実な現代を生きるわれわれにとって、使える「十牛図」としてアップデートする試みが、今回の主旨です。目的は、混迷の時代、社会的に大きな変化点のただなかで、先行きが見通せず、不安を抱え、自分が進む方向性に悩むビジネス・パーソンに、これからの社会に相応しい、道標であり、航海のための俯瞰図を示すことです。

講師プロフィール

★秋葉玄吾 Gengo Akiba★
一般社団法人インターナショナルZENカルチュラルセンター(IZCC)代表理事。
曹洞宗老師として、平成5年カリフォルニア州オークランドに好人庵禅堂建立、翌年に主任開教師に任命される。 スタンフォード大学にて開催された「道元禅師生誕800年シンポジウム」実行委員長を始め、多くの重要な会議の代表を務める。
平成25年より、北米初の本格的な専門僧堂となる「天平山・菩提心寺」建立プロジェクト始動、北カリフォルニアでの「アメリカの永平寺」開山を目指し奔走中。北アメリカ国際布教総監の要職を務め、「空飛ぶお坊さん」として知られる。

★石井清純 Seijyun Ishii★
駒澤大学仏教学部教授、禅研究所所長、一社)IZCC理事。
1958年生まれ。駒澤大学仏教学部卒。 2009年~2012年に駒澤大学学長、2000年にはスタンフォード大学客員教授を勤めた。石井姓は多いため、学生には僧侶名で「せいじゅん先生」と呼ばせている。専門は禅思想研究、 特に道元禅師の著述を総合的に研究。禅の国際交流も積極的に行い、著書に『禅問答入門』(角川選書)、『禅と林檎~スティブ・ジョブズという生き方~』(宮帯出版・共著)、『構築された仏教思想 道元──仏であるがゆえに坐す』(佼成出版社)、『禅ってなんだろう? あなたと知りたい心身を調えるおしえ』(平凡社)、他多数。

★小森谷浩志 Hiroshi Komoriya★
経営思想家、博士(経営学)、株式会社ENSOU代表取締役社長、神奈川大学経営学部国際経営学科講師
1988年ニッカウヰスキー株式会社入社、営業にてトップの業績を残した後、アサヒビール株式会社のコンサルティング会社の設立に参画、コンサルタント育成体制を構築。約30年前に曹洞宗開祖道元の弟子懐奘が綴った『正法眼蔵随聞記』に邂逅。それ以来、瞑想とともに、日常の生活において禅の智慧を活用、研究を続けている。現在「いのちが喜ぶ経営」をテーマに活動。自覚の方法論として東洋の智慧、特に禅の基本テキスト「十牛図」に着目。内省と対話を鍵にマネジメント・コミュニティを中核とした組織開発、個の本来性の開花にアプローチするワークショップを展開している。著作に『幸福学✖️経営学』共著(内外出版)、『協奏する組織』(学文社)、他多数。

主催

IZCC(International Zen Cultural Center) 一般社団法人 インターナショナル ZEN カルチュラルセンター