<開催終了>2021年9月18日開催「禅とマインドフルネス」

IZCC(一般社団法人 インターナショナルZENカルチュラルセンター)からの勉強会開催の予定です。

禅とマインドフルネス
 どこが同じで、何がどう異なるのか? その核心とは?

マインドフルネスって・・・?
 □仏教瞑想から宗教性を取り除いたもの?
 □禅をライトにしたのがマインドフルネス?
 □リラクセーション法や呼吸法ではないの?
 □あのGoogleとかでやっているのでしょ?
 □病院や軍隊でも取り入れているとか・・・

近頃、話題のマインドフルネス。もとは禅であるとか、そうでないとか、
仏教瞑想から「宗教性を取り除いたのがマインドフルネスだ」とか・・・。
瞑想の効果を求めるけれど、その本質は失われているとの批判もあります。
とはいえ、禅も千差万別なら、マインドフルネスも100人100様です。

では、いったい何が同じで、どう異なるのか? 
その歴史的な背景から実践方法まで、
禅とマインドフルネスの共通点や違いについて、その核心に迫ります。
禅とマインドフルネスの今を是非ご体験ください。お待ちしています。

<開催概要>
◎日 時:2021年9月18日(土)9:00~11:00 AM  @Zoom
◎参加費:お布施(曹洞宗天平山プロジェクト等)
◎講 師:秋葉玄吾(曹洞宗北アメリカ国際布教総監・IZCC代表理事)
     石井清純(駒澤大学仏教学部教授、禅研究所所長)
     小西喜朗(一社 日本マインドフルネス普及機構 代表理事)
◎主 催:一社)インターナショナル ZEN カルチュラルセンター(IZCC)

◎マインドフルネスとは
 元々、パーリ語の仏典にある ‘sati’ を英語に翻訳した言葉がマインドフルネスです。漢語では「念」と、日本語では通常は「気づき」と訳されています。
 イギリスのパーリ語学者リス・デイビッド(1843 - 1922)が「悟りに至る修行法とされる八正道」の7番目にあたる ‘sammā-sati’ (正念)を ‘right mindfulness‘と翻訳したのが最初だと言われます(1881年)。ですから、マインドフルネスは元から仏教の専門用語であり、今も仏教の専門用語として使われています。

 一方、マインドフルネスをストレス対策や心理療法に活用する人たちが出てきました。これらを総括し、MBPs(Mindfulness-Based Programs )や MBT(Mindfulness-Based Therapy)などと呼ばれています。つまり、マインドフルネスに基礎をおくプログラムやセラピーとして定義され、これらは仏教系の元祖マインドフルネスに対して、「臨床系マインドフルネス」とも言われます。
 マインドフルネスを活用した臨床系プログラムは現在では100種類以上にも及ぶと言われ、現在では仏教本来のマインドフルネスではなく、マインドフルネスを応用した各種プログラムのことを逆に「マインドフルネス」と呼ぶ逆転現象が起きているのです。
 その草分け的な存在がジョン・カバット-ジン博士であり、MBSR(Mindfulness Based Stress Reduction)です。

 もとは仏教の専門用語であったマインドフルネスも、現在ではその解釈や定義は多種多様となっています。出会い方によって人それぞれかなり印象が異なるのも事実です。
 最も狭義には「身心への気づき」など、心の状態を表している一方、瞑想の実践など「気づきのトレーニング」も含めてマインドフルネスと呼ぶことも多くなっています。

◎マインドフルネスへの批判、禅との相違点は?
 こうした中、いわゆる「マインドフルネス」が多くの人たちに受け入れられるようになる一方で、マインドフルネスへの批判的な声も増えてきました。
「マインドフルネス」の特徴をいくつか述べると、目的や効果を明確していることが、逆に目先の効果を求めるため薄っぺらになっているのではないかといった批判も出ています。
 また、瞑想のインストラクションを具体的に行う他、その効果検証や効果機序を科学的に立証するために技法がマニュアル化される一方、仏教が本来持っていた本質や豊かさが失われているのではないかといった批判も出ています。こうした功罪は確かにあるでしょう。
 マインドフルネスについて小西が解説し、お二人の禅の巨匠から意見をいただきます。

◎IZCCとは
 インターナショナルZENカルチュラルセンター(IZCC)は、禅を現代的かつグローバルな視点から捉え直した“ZEN” を振興することで 「社会の持続的な発展と人々の幸福の実現に寄与すること」を目的とする一般社団法人です。

◎講師プロフィール
 禅については、IZCCの代表理事であり、曹洞宗の北アメリカ国際布教総監を長く勤めた秋葉和尚と元駒澤大学学長であり禅研究所所長の清純先生のお二人が担当します。
 マインドフルネスについては、日本マインドフルネス普及機構の代表理事を務める小西喜朗が解説と瞑想インストラクションを担当します。禅とマインドフルネスの根幹を知るメンバーによるセッションを是非お楽しみください。

★秋葉玄吾 Gengo Akiba★
 一般社団法人インターナショナルZENカルチュラルセンター(IZCC)代表理事。
 曹洞宗老師として、平成5年カリフォルニア州オークランドに好人庵禅堂建立、翌年に主任開教師に任命される。 スタンフォード大学にて開催された「道元禅師生誕800年シンポジウム」実行委員長を始め、多くの重要な会議の代表を務める。
 平成25年より、北米初の本格的な専門僧堂となる「天平山・菩提心寺」建立プロジェクト始動、北カリフォルニアでの「アメリカの永平寺」開山を目指し奔走中。北アメリカ国際布教総監の要職を務め、「空飛ぶお坊さん」として知られる。

★石井清純 Seijyun Ishii★
 駒澤大学仏教学部教授、禅研究所所長、一社)IZCC理事。
 1958年生まれ。駒澤大学仏教学部卒。 2009年~2012年に駒澤大学学長、2000年にはスタンフォード大学客員教授を勤めた。石井姓は多いため、学生には僧侶名で「せいじゅん先生」と呼ばせている。専門は禅思想研究、 特に道元禅師の著述を総合的に研究。禅の国際交流も積極的に行い、著書に『禅問答入門』(角川選書)、『禅と林檎~スティブ・ジョブズという生き方~』(宮帯出版・共著)、『構築された仏教思想 道元──仏であるがゆえに坐す』(佼成出版社)、『禅ってなんだろう? あなたと知りたい心身を調えるおしえ』(平凡社)、他多数。

★小西喜朗 Yoshiro Konishi★
 1959年生まれ。精神保健福祉士、産業カウンセラー。小西ストレスマネジメント研究所所長、一社)日本マインドフルネス普及機構(JMPO)代表理事。京都大学工学部(現、地球工学科)を卒業後、PHP研究所等を経て、メンタルヘルス事業を行う。
 2010年日本マインドフルライフ協会専務理事、2012年ジョン・カバット-ジン招聘プロジェクト実行委員、2013年日本マイドフルネス学会理事等を経て、現職。
 2010年頃からマインドフルネス関連の研修を数多く行い、豊富なトレーニング経験を持つ。著書・共著に『思考を整え集中力を高める練習:世界のエリートがやっている「マインドフルネス」の秘密』(方丈社)、『メンタルヘルス・マネジメント』(PHP研究所)、『ポジティブ心理学再考』(ナカニシヤ出版)、他多数。

【お申し込みについて】

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